聞こえても難聴なんです

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zoom RSS 難聴のイメージと現実

<<   作成日時 : 2012/11/05 18:36   >>

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相方は「難聴である」と相手に伝えても、「そんな風に見えない」と言われることがよくあるそうです。
じゃぁ、難聴のイメージって何ですか?
思い描くものの一つが「ヘレンケラー」、そしてもう一つ頭に浮かぶのが、志村けんのコントで、耳元で大声で話しかけてもとんちんかんな答えを返す老人。
ちょっと極端かもしれませんが、これに近いイメージを持っている人は結構多いと思います。「難聴」=「聞こえない人」というイメージ。

とりあえず、そんなイメージを崩していこうかと思います。
相方の聴力は現在53デシベル。このデシベルって言うのがよくわかりませんが、数字が大きいほど耳が悪いということで、ちなみに、私の健康診断の結果は5デシベルでした。
もう少し詳しく書くと、高音になるにつれて、聞き取れる比率は悪くなるという症状です。
更に、「感音性難聴」と言う言葉の聞き取りに支障が生じやすい症状もあります。

聴力が低いことと、言葉の聞き取りが悪いこと、聞こえなかったり、わからなかったりすることの原因は、両方が重なっているのではありますが、主にどちらが理由になっているか
と言う目線で、相方が苦労しているところを書いてみたいと思います。

まず、たぶん、「聴力が低い」ことが原因であろうと思われることを上げてみると、
1.電子レンジの出来上がりの時の「ピー」という音が聞こえません
2.外を歩いていて、後ろから鳴らされる自転車のベル音が聞こえません
3.デパートの女性店員などの接客時の甲高い声が、まるで「口パク」のように音声が聞こえません
4.人に隠れて話すようなささやき声が聞こえません

そして、「感音性難聴」であることが原因であろうと思われることを上げてみると
5.似たような母音「さ行」と「た行」、「な行」と「ま行」の聞き分けができません
6.テレビを見ていて、NHKのニュースキャスターが話している言葉はわかるけど、バラエティ番組で、何人もの人が会話をしていると、誰が何を言っているのかわかりません
7.1対1で正面を見て話している分にはある程度話がわかるけど、人が数人いる中では正面の人の言葉も判別できません
8.テレビがついている状態で電話に出ても、受話器の向こうの相手の話がわかりません。同じく、街の中で携帯電話を受けても、相手の話がわかりません
9.よく聞き間違えます

こう書いてみましたが、「全部が聞こえない」わけではないんです。聞こえたり聞こえなかったり、聞こえてもわからなかったりするんです。
たとえば、私と相方が会話するだけなら、今の時点でも、補聴器は全く必要としていません
偶然にも、私が話している声質が、相方の聞こえの良い周波数と合っていて、そこそこ滑舌よくしゃべるから、正面向いて話している分には聞き間違えや、聞き返しもほとんどありません。
それでも、ちょっと離れたところから不意に話しかけると、結構聞き間違えが起こります。
これは、感音性難聴で、音は聞こえていても、言葉の体をなしていない聞こえ方をしていることが原因らしいです。
たとえば、「こんにちは」と話しても、感音性難聴の相方には「こんに○×」としか聞こえません。
あとは想像とカンで補っているらしいのですが、これが外れると、「こんにちは」と言っているのに、「こんにゃく?」と聞き返すことになります。

じゃぁ、難聴の人とはどうやって話せばコミュニケーションが取れるんでしょうか。
身近に難聴の人なんていない。って思われた方・・・いますよ〜。ご両親や祖父母に親戚の伯父伯母、一人くらい「最近耳が遠くて」って言っている人いませんか?
そういう方は「老人性難聴」と分類されるらしいですが、ほぼ「感音性難聴」と内容は一緒なので、話し方の工夫ひとつで、十分コミュニケーションが取れます。

まず第一に、相手に、「今、あなたに話しかけてるんですよ」と言う認識を持ってもらう。
名前を呼ぶ、肩をとんとんって叩いて振り向いてもらう。そうして、自分に注目をしてもらってから話を始めます。

次に、大きな声でなくてもいいから、ゆっくり、はっきりと話す。
補聴器をしている人も、していない人も、実は大声は苦手です。
頭に響いて、何を言ってるかわかりません。更に悪いことに、大きな声を出して聞こえないと、更に大声で怒鳴るように話してしまう人がいますが、これは最悪です。
何を言っているのかはわからなくても、音は聞こえるから、「怒鳴っている」ってことだけはわかる。そうなると萎縮して、会話どころじゃなくなります。
相手の顔を見て、ゆっくり、はっきりしゃべったら、普通の声でも十分聞こえることが多いです。
ただ、うちの相方のように、高い音が苦手な人の場合だと、それでも子供の声のような高い声はほとんど口パクにしか感じないそうです。
逆に低い音が苦手な人だと、お父さんの低い声が聞き取れない。と言う人もいます。
この対策は少し難しいですが、普段より声のトーンを上げたり、下げたりして、なるべくその人のよく聞こえるレンジで、さっき書いた通り、「ゆっくり、はっきり」話すことです。
事実、相方の祖母は、老人性難聴で、相方よりも相当に耳が悪いのですが、遊びに行ったときに、話しかけられて、ゆっくり、はっきりと答えたら、補聴器なしでもしばらく会話を続けられました。

ここまで書いた通り、難聴って何も聞こえないわけではありません。
人の話が、聞こえたり聞こえなかったりする。
この人の声は聞こえても、あの人の声は聞こえないなんてこともある。
さっきまで聞こえていたのに、早口でしゃべられた途端に聞こえなくなった。
後天的な難聴であるため、自分が発する言葉は特別人と変わりありません。

本人はそう感じていても、相手には、なかなかそれが伝わりません。
だから、「難聴である」と言うと、「何で?話せるじゃない?」とか、
「さっき聞こえたって言ったのに、なんでわかんないの?」とか、
「私の声だけ聞こえないって、みんなと同じじゃない?」
などと思われ、怪訝な顔をされたり、もっとひどい時には、明らかなイヤミを言われたりすることもあるようです。

ひとつ、我が家の実例を出します。
相方の洋服を買いに店に行き、女性店員に「サイズ違いや色違いがないのか」と相方が質問すると、店員さん特有の甲高い声で、店の中の雑音に負けない結構大きな声で、答えを返してくれます。
しかし、その声は相方には全く聞き取れない(いくら声が大きくても口パクにしか感じないそうです)ため、相方は私の方を見て、私は、店員さんよりもかなり小さな声で、普通に、店員さんの答えを復唱して相方に伝えます。
会話が一往復なら、「ああ、聞き漏らしたんだな」って思われているんでしょうが、その三角関係での会話を繰り返していると、だんだん店員さんが怪訝そうな顔をし、相方のものを選んでいるのに、私の方を向いて話すようになります。
このとき、店員さんってどう感じているのかな?ってよく思います。たぶん、難聴だなんて思いもよらないから、「直接話を聞かないヘンな人」ぐらいに思われているんでしょうかねぇ。

自分が難聴者だと気づいていないけど、難聴者に該当するくらい耳が悪い人を含めると、一説では日本に600万人以上の難聴者がいるとも言われています。
そんな難しいことをしゃべっているわけでもないのに聞き返されたときは、聞き取れなかったのかな?って思って、もう一度、今度は「ゆっくり、はっきり」はなす心がけ、してみませんか?


【聞こえても難聴なんです】の記事が増えたためINDEXページを作りました。
(NAVERに投稿したまとめ記事へのリンクも掲載しています)

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「聞こえても難聴なんですINDEX」
http://kilis.at.webry.info/201403/article_1.html

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