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zoom RSS 軽度・中度難聴者のための運動のはずの「デシベルダウン運動」って何?

<<   作成日時 : 2012/11/05 18:38   >>

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(2012.11.12 改題しました)

さて、聴覚障がいの認定基準を引き下げようという「デシベルダウン運動」と言うキーワードにはたどり着いたのですが、その中身がわかりません。
運動の主体が「全難聴」と言う団体であるらしいということまでは、この運動のことに触れているサイトを読むうちにわかってきたのですが、その全難聴のホームページを見ても、「デシベルダウン運動」への活動を紹介するような内容はどこにも見つけられません。

全難聴と言う団体、聴覚障がい者の団体ですが、この団体の活動の中心は、おそらく障がい者手帳を保有する難聴者と見受けられました。
それならば、障がい者手帳を持たない難聴者を支援するNPOなど、どこか他に積極的な活動をしている団体もあるのではないか?

そう考えて、「難聴」「補聴器」と言うキーワードに引っかかってくる企業、団体の問い合わせ窓口に、片っ端から「デシベルダウン運動の活動を行っている団体を知りませんか?」と言うメールを送りまくりました。
また、全難聴にも「デシベルダウン運動」の活動実態、内容を問い合わせるメールを送りました。

企業、団体からは、いくつか返信をいただきましたが、口をそろえるように、「デシベルダウン運動は全難聴が取り組んでいる。ほかに取り組んでいる団体は知らない」と言う内容でした。
そして、全難聴からも返信をいただき、その中には、「私たちも闘いのやり方自体を見直し、検討をしなくてはなりません。そのような事から、ぜひ障がいの認定に満たない軽・中等度難聴者の方々の声を集約したいと考えています。」と言う言葉もありました。

その返信を受けて、自分たちの考える「デシベルダウン運動」と言うものの活動、展開や、手帳を持たない難聴者を家族としてもつ者の一人として、「デシベルダウン運動」として目指してほしいものを正直に綴って、再び全難聴に返信しました。

再び、全難聴から返信があったのですが、自分たちの考えとして書いた内容には言及していただけず、デシベルダウン運動の取り組みについての議論は、地域の難聴者協会と話をしてほしいと言った内容でした。
その言葉通り、地域の難聴者協会に活動について問い合わせのメールを送りました。まずは、デシベルダウン運動としてどのような活動をしているか、活動があれば参加したいと言う問い合わせです。
しかし、地域の難聴者協会が必ず活動しているであろう日を過ぎても、一向に返信はありません。

先の全難聴からのメールには、「全国大会があるから意見はその中で訴えてほしい」と言った内容も記されていました。ただ、本年度の参加申し込みは締め切られていること、大会会場は埼玉であることも合わせて記されていました。
参加申し込みが過ぎているだけでなく、距離的な問題から考えて、埼玉の大会までは参加はできないと言うのが実際のところです。

埼玉大会のホームページを見ると、「デシベルダウン運動」をテーマにした分科会が開かれるとありました。
そこで、分科会には参加できなくても、意見だけは伝えたいと、大会事務局あてに、分科会への意見を記載したメールを送りましたが、それに対し、再び全難聴から、事務局あての意見メールは迷惑である。意見集約は、地域の難聴者協会にて行うようにとのメールが来ました。また、デシベルダウン運動について私たちが誤解をしているという指摘もありました。

再び、地域の難聴者協会あてに、難聴者を家族に持つものとしての個人的な意見として、分科会に届けていただきたい旨を書き添え、大会事務局に送ったメールをそのまま転送しましたが、これについても、現時点で一切の回答がありません。
更に、以前居住していた街の難聴者協会の幹部の方に、「デシベルダウン運動について全難聴に問い合わせたところ、地域の難聴者協会を通じて話をしてほしい。と言われたが、地域の難聴者協会からは返信がない。デシベルダウン運動の地域の難聴者協会での活動がわかれば教えてほしい」とメールを送ったところ、「デシベルダウン運動は全難聴が取り組んでいる。地域としての取り組みはわからない」と言う返信でした。

全難聴にメールすれば地域の難聴者協会に行けと言われ、地域の難聴者協会からは無視され、以前住んでいた地域の難聴者協会では地域での活動なんて関知していない。
簡単にまとめればそういうことになりました。

どこにも意見を言う機会もなく、これと言った活動実態もなく、知りうる限り知名度はゼロに等しい「デシベルダウン運動」っていったい何なんだろう。
そんな気持ちになり、せっかく見えた糸口が、たちまち切れてなくなってしまったような気持ちになっています。

「デシベルダウン運動」について、深く勉強したわけでもなく、長く関わったわけでもない私たちですが、私たちなりに、「こんなことが実現すればいい」と考えたこともあります。
このタイトルの最後に、私たちの考える「デシベルダウン運動」として実現してほしいことをいくつか書くことにします。

デシベルダウン運動を実現させようとするならば、まずは運動の知名度を上げる努力をすること、そして、運動への賛同者を増やすこと。
そうすれば、デシベルダウン運動がすぐに実を結ばなくても、軽度・中度難聴者と言う存在の認知度も高まり、「難聴です」と言えば、「ゆっくり、はっきり」話してもらえる。そうなるだけでも、今よりちょっと、難聴者が気持ちよく社会生活を送れるようになるのではないか。

デシベルダウン運動を実現するにしても、一気にすべての要求を満たすことなんかできないであろうという現実を認識すること。
公的機関に新たな費用が発生するような要求は、予算措置ができないという一言で跳ね返される場合もあるし、まずは少ない予算でもできそうなことだけでも実現できるような方策を探ること。
たとえば、人の話し声が絶えず聞こえるオフィスの中では電話一つとれないのに、健聴者と同じ土俵で就職活動をし、就業してかなければならないが、障がい者雇用枠に適合することで、就職の機会を増やすことができる。パート勤務から契約社員、正社員への道を開くことができる。これについては、財源の必要性はかなり小さいであろうことは想像に難くない。

予算措置が必要なもの、たとえば、補聴器の購入への扶助については、すでに地方自治体で取り組まれている、子供の補聴器購入への補助を最優先とし、つぎに、就労年齢の人への補聴器購入の補助を子供よりは低い補助率でも実現を目指す。その上で、全世代の補聴器購入への補助を目指す。そんな段階的な適用目標があっても良いように思う。

補聴器を得て、就労機会が増えて、経済的な自立の可能性が高まった時点で、更なる障がい者福祉としての扶助が必要か否か検討すればいい。

全国大会事務局に宛てたメールの中身から、一人の難聴者と、その家族として、デシベルダウン運動に求めたいこととして綴った内容を要約、整理すると、こんな内容になります。
こんな意見を訴えたうえで、今後のデシベルダウン運動の展開に期待したかったのですが、あまり期待できそうもなく、迷路に迷い込んでいます。

と言う言葉で、このタイトルを結ぼうとしたところで、全国大会の分科会に参加される日本社会事業大学の佐藤久夫教授より、私たちの意見を読んでいただけるというメールをいただきました。
大会事務局あてに送ったメールが門前払いされた時点で、ダメでもともとの思いで、日本社会福祉大学のホームページにある事務局のアドレスに、「佐藤教授にお届けいただきたい」と大会事務局に宛てたメールを添付して送ったものが、教授の元に届いたようです。

ただメールが届いただけのことではあり、意見が採用されるなんて思い上がりはありません。
しかし、ここ最近「デシベルダウン運動」なんて、名前だけの存在で、実態は年に一度の大会アピールに一文を書くだけで運動と言っているのではないか?
とまで「デシベルダウン運動」と言う言葉に失望していたところだったので、何か救われたような気持ちになったところです。

佐藤教授からいただいた返信の中には、「必要な人には必要な支援を提供し、その支援を利用してすべての障害者が活発に社会参加してゆけるようにしたいものです。」とありました。
「デシベル数にこだわらない活動」とおっしゃる方もいますが、そもそも、最初のタイトルの中でも触れた、「日本人で、40デシベルを超える人は600万人以上いると言う説もある」と言う認識を持っている人がどれくらいいるでしょうか?
その40デシベルと言う状態が、社会生活を送るにあたって、結構な苦労があるということを知っている人がどれくらいいるでしょうか?

運動の実現を望んで書き始めたのが、このテーマです。
もちろん、運動が実を結ぶに越したことはありません。何か一つでも早い時期に実を結んでくれれば、難聴者の家族としてはうれしい限りです。
そのために、運動を広める人、運動に参加する人が増えて、知名度が上がることは、きっと運動の実現のための大切な要素の一つになると思います。
それとともに、運動が広まることによって、「難聴者は身近にいるんだ」と認識してもらえて、理解してもらえて、「ゆっくり、はっきり」話してくれる人が増えたら・・・
なんだか、それだけでも一つの成果になるんじゃないかな。って感じています。


【聞こえても難聴なんです】の記事が増えたためINDEXページを作りました。
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内 容 ニックネーム/日時
突然訪問します失礼しました。あなたのブログはとてもすばらしいです、本当に感心しました!
プラダ メンズ
URL
2013/07/28 03:47
卒論制作中の専門学校生です。
テーマは「難聴とは」この中で、デシベルダウン運動のことについて書こうと思っていたら、あなたのブログにたどり着きました。文章を少しばかりお借りしたいのですが、よろしいでしょうか?
D@NCE
2015/01/26 10:34
>D@NCEさん
卒業論文ですから、文章の利用は、論文の規約にのっとった形で、引用元を明示して使うことはかまいません。
デシベルダウンを取り上げようと思うのであれば、実際に70dbの音を自分で体験して、その音が聞き取れなくて、初めて6級の認定がされるということを、自分の言葉で書いてみるのが、一番書きやすいと思いますがどうですか?
Wata
2015/01/26 21:34

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