聞こえても難聴なんです

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zoom RSS 感音性難聴についての復習と自分の迷い

<<   作成日時 : 2012/11/17 11:56   >>

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とあるところに文章を書いているうちに、「あ、これ結構難聴をひとつにまとめてる」と感じたので、「復習」と題してここにも書くことにします。

感音性難聴について(あくまでも妻の場合に出ている特徴)

・後天的に症状が出た難聴なので、言葉は普通に話せます。
・聞こえる周波数帯と聞こえにくい周波数帯があり、声質により聞こえたり聞こえなかったりします。
・同じく聞こえる周波数帯の問題なのですが、妻の場合は高音を苦手にしているので、電子レンジや洗濯機の電子音が聞こえません。
・言葉の聞き取りが苦手なので、似たような音「さ行」と「た行」などをよく聞き間違いします。
・同じく言葉の聞き取りが苦手なので、モゴモゴ、ボソボソ話す人の言葉がわかりません。
・音と言葉の判別が難しいので、にぎやかな場所での会話が苦手です。
・電話では補聴器が使えないので、静かなところで、はっきり話してくれれば何とかわかりますが、まわりに雑音があると電話の向こうの声はわかりません。

一方、世間が持つ「難聴」のイメージは

・いわゆる「ろう者」「ろうあ者」で、まったく聞こえない、話すのも難しい人
・中途失聴者で、話すことはできるが、聴くことはできない人
・すべての音がごく小さく聞こえるため、大きい声話す必要がある人
・老人性の難聴で聞こえたり聞こえなかったりしている人
このようなものだと思います。

感音性難聴は、最後の老人性難聴と近い、と言うより、感音性難聴の一種が老人性難聴なのですが、若い人(若者と言うわけではなく、子どもからいわゆる就労年代まで)に同じような難聴がある。と言うことは、ほとんど知られておりません。

そのため、さまざまな場で誤解や苦労があります。その一端をご紹介すると
日常の場では
・「耳が悪いので、はっきり話してください」と言うと怪訝な顔をされて相手にされない
・さっきまでの会話は聞こえていたが、相手が興に乗って早口になった途端に聞こえなくなり、聞き返すと「さっきまで聞こえていたのに」と本当は聞こえているのではないかという疑いの目を向けられる
仕事や大勢の人がいる場では
・静かな場所でなければ電話の声が聞き取れないので、オフィスの電話応対ができない
・大勢での会話が苦手なので、会議の内容が聞き取れない
・にぎやかなオフィスで、少し離れたところや後ろから呼びかけられても気づかない
このような感じです。

実は、こういった難聴者は決して珍しい存在ではなく、一説によると日本に600万人以上いるとも言われているそうです。
その一方で、身体障がい者手帳を持っている聴覚障がい者の数は約35万人です。

中途失聴者、難聴者の団体として「全難聴」と言う組織があり、各地域に「難聴者協会」と言う組織があります。
しかし、それらの組織の中心は、障がい者手帳を持つ方であるケースが多く、軽度、中度難聴者については、数の把握や、難聴の種類、認識の社会的な広まりも進んでいないのが現状だと思っています。
また、障がい者手帳の認定基準見直しをメインとした「デシベルダウン運動」と言うものも、この「全難聴」を中心に、取り組んでいると言われているのですが、いまひとつ活動実態が見えないばかりか、運動自体の社会的な知名度はゼロに等しい状態です。

現在、軽度、中度難聴者をターゲットとして行われている運動(これを運動と言っていいものか疑問も残りますが)が「デシベルダウン運動」のみであるため、まずは、運動の普及、知名度の拡大を目指すのが、広い意味で環境の改善につながるのかな。
と考え、「デシベルダウン運動」に対して、意見のメールを送ったり、専門家の先生に問い合わせたりもしました。
その上で、このブログの中でも実際に、難聴をテーマにした記事や、デシベルダウンに対する考えを書いた記事をいくつか書いています。
このブログを読んでいただいている方は徐々に広まってはいますし、他のSNSでも、「全難聴に声を届けてみよう」という呼びかけをしてみたものの、「実際に手帳を持っていないが難聴で困っている」と言う人の声が聞こえてきません。

前にも書きましたが、私の声が妻の耳と非常に相性がいいらしく、私や家族においては、別に大きな声を出さなくても、ゆっくり話さなくても、家族間の会話は成り立っています。
仮に、仕事が見つからなければ、専業主婦になっても仕方がない。と言う程度の困り具合です。
むしろ、先に書いた、「感音性難聴」の症状自体が知られること、難聴でも社会で暮らしやすくなることを目指すのであれば、最近知った「見えない障がいバッジ」の普及に力を入れたほうが良いのか?とも考え始めているところです。

困っているときにすぐに声をあげられる人ばかりではなくて、困っているけどいつ、どうやって伝えていいかわからない。と言う人がたくさんいることはわかっているつもりです。
でも、今、全難聴に伝えましょう。と、きっかけを作っても声を出せない人に手を差し伸べ続けられるほど、優しくなれませんし、それは優しさを通り越して、おせっかいの領域に入るものだと思っています。

改めて聞きたいと思います。
デシベルダウン運動について、どんな考えをお持ちですか?
今の時点で、私たち自身は、「デシベルダウン運動」に力を入れていくか、「見えない障がいバッジ」への何らかのお手伝いと知名度アップを頑張るか、悩んでいる真っ最中です。



【聞こえても難聴なんです】の記事が増えたためINDEXページを作りました。
(NAVERに投稿したまとめ記事へのリンクも掲載しています)

他の記事はINDEXページから参照してください。
「聞こえても難聴なんですINDEX」
http://kilis.at.webry.info/201403/article_1.html

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内 容 ニックネーム/日時
感音性難聴者です。「デシベルダウン運動」については、このブログで初めて知りました。私も見えない障害バッチを着けていて、でもまだこのバッチが効果を発揮している実感はありません。自分の障害の特性については、とにかく説明して一緒に過ごす事で理解してもらうしか、今は手だてがありません。また、相手側に「知りたい」という気持ちがなければストレートに伝わりません。誤解をされても、それでも根気よく障害者の方から付き合っていくしかないのですが、身近な所から伝わるように声を上げることも大切かと思っています。障害の度合いは違っても、障害者同士の中で格差があるのはおかしなことじゃないでしょうか?
さくら
2012/11/17 15:33
コメントありがとうございます。
初めて相方と同じ環境の方の声が聞けてとても嬉しいです
デシベルダウン運動については、難聴者自身ですら知らないと言うのは、運動として成立していないと思いますが、現状、障がい者手帳を持たない難聴者のための唯一の運動であることも確かです。
運動を初めて知ったとは言え、障害の度合いによる格差に思うところがあるのでしたら、他のタイトルの記事にも書きましたが、さくらさんの願うデシベルダウンの姿をもっと伝えていきましょうよ。
Wata
2012/11/17 15:54

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